- 物流施設
25/05/02
CBRE、大型物流施設の首都圏空室率11・1ポイントに上昇

首都圏の大型マルチテナント型物流施設の空室状況
不動産サービス大手シービーアールイー(CBRE)によれば、大型マルチテナント型物流施設の2025年1~3月の首都圏空室率は24年10~12月比1・3ポイント上昇の11・1パーセントだった。圏央道エリアと国道16号エリアで70万平方メートルの新規供給があった一方、稼働率は4割弱にとどまったことが背景。
圏央道エリアで4棟、16号エリアで3棟の新規供給があり、新規供給面積は71万6000平方メートル。満床は16号エリアの1棟のみで、空室率は圏央道エリアで24年10~12月比2・0ポイント上昇、16号エリアで同1・7ポイント上昇した。圏央道エリアでは、既存施設の空室面積は100万平方メートル超。需給は引き続き緩んでおり、実質賃料も坪(3・3平方メートル)単価3510円と下がり続けている。
一方、東京湾岸エリアと外環道エリアの空室率はそれぞれ7・3パーセント(24年10~12月比2・4ポイント低下)、6・1パーセント(同0・5ポイント低下)と比較的抑えられ、実質賃料も坪単価でそれぞれ7620円(同0・4ポイント上昇)、5300円(同0・8ポイント上昇)と上昇した。