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25/05/01

レンゴー、SAF原料のバイオエタノール量産へ住友林業と新会社

 包装資材大手のレンゴー(本社・大阪市、川本洋祐社長)は2025年12月をめどに、住友林業との共同出資で、SAF(再生航空燃料)の原料となる木質バイオエタノールを生産する新会社を立ち上げる。建築廃材を活用し、2027年までに年間2万キロリットルの商用生産を目指す。
 バイオマス化学品を研究・開発するレンゴーの子会社バイオマテリアルイン東京の技術で、バイオエタノールを製造する。製造拠点は、包装用紙の製造や廃棄物のリサイクルを手掛けるレンゴーの子会社大興製紙の静岡県富士市の本社工場。さらに、製造過程で出る高分子化合物も住宅用塗料の材料などに活用するビジネスモデルを構築する。
 石油代替原料として需要が高まる木質バイオエタノールの量産技術の早期確立を図る。
 住友林業が静岡県周辺の自社住宅建築現場で出る木くずなどの建築廃材を集めて供給する。製造したバイオエタノールは燃料事業者に販売してSAFに転換され、航空燃料として使用される。

                建築廃材を活用したバイオエタノール製造の流れ