- 物流企業
25/05/01
西濃、都内でAT限定免許対象の集配ドライバー中途採用を本格化
セイノーホールディングスの西濃運輸(本社・岐阜県大垣市、髙橋智社長)は3月、東京都でオートマチック(AT)限定免許保有者を対象とした集配ドライバー職の中途採用を本格的に開始した。免許条件による就業機会の制限を緩和し、安定した人材確保につなげる。
小さな車両を活用した業務のニーズは首都圏を中心に高く、採用したAT限定免許保有者は、所有免許に応じて軽バン・ハイエース・AT仕様トラックなどを使用した集配業務に従事する。従来は、入社直後からマニュアル(MT)免許取得を求めていたが、本人の意向や成長ペースに応じて、緩やかに限定解除や中型以上の免許取得を目指すスタイルに変更することで、MT車の操作に不安があるなどの理由でドライバー職を諦めていた人も安心して業務に従事できるようにする。
西濃は、AT車導入も進めており、現在、軽バン43台、ハイエース43台の他、AT仕様のトラックも2~3トンで694台、大型で10台導入済み。AT仕様車を軸としたステップアップも可能だ。
少子高齢化や2024問題によるトラックドライバー不足が課題となる中、若年層のAT限定免許取得者増加を背景に、MT車が主流の物流業界では若年層採用の難易度が高い。そのためAT限定免許を持つ人材の受け入れ体制が整っていることを生かし、新たな採用スタイルへ転換した。
西濃は今後、AT仕様車の運用が可能な全国の支店へ取り組みを順次展開する。