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25/04/30

ガソリン・軽油価格、補助見直し10円引き下げ 5月22日から段階的に

 石破茂首相は4月22日、ガソリン・軽油価格をリッター10円引き下げると表明した。5月22日から段階的に行う。物価高や米国の関税見直しによる企業、国民生活への影響を軽減する。
 石油元売りに補助金を出す、燃料油価格激変緩和対策事業の枠組みを見直す。現在はリッター185円程度になるよう抑制しているが、今後は価格の目安を定めず、定額で引き下げ幅を10円に固定する。軽油にも同様の措置を講じ、直近の価格(4月23日時点)で見ると、リッター155円前後になる見通しだ。
 「ガソリン価格が現在のリッター185円程度の水準であれば、175円程度になる。ロシアがウクライナに侵略を開始した直後のガソリン価格(2022年3月)の水準まで引き下げられる」(石破首相)。財源は補正予算案を組まず、既存の基金を活用する。
 重油・灯油も一定程度の支援を行い、最近の補助実績を超える5円引き下げとする。価格抑制策の終了時期は、旧暫定税率廃止の協議が関わるとし、動向を踏まえ判断するとした。