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25/04/30

低炭素型ディーゼル補助、25年度燃費基準車に限定へ

 低炭素型ディーゼルトラックの補助事業について、今年度から一部内容が見直される見通しだ。補助対象を2025年度燃費基準達成車に絞り、15年度燃費基準達成車は除外する。具体的な概要は後日発表される。
 補助事業執行団体の環境優良車普及機構(LEVO)が4月11日の記者懇談会で説明した。同事業は資金力の乏しい中小運送企業による燃費性能の高いディーゼルトラック導入を支援し、トラックの二酸化炭素排出量を削減するもの。環境省と国土交通省の連携事業。
 4月1日~来年1月30日までの間に新車登録された総重量3・5トン以上の25年度燃費基準達成車のみを補助対象とするのが変更点。同基準より5パーセント以上燃費の良い車は5万円加算する。
 経年車を廃車するか否かで補助金額が変わる仕組みは継続し、経年車は15年度燃費基準より10パーセント以上燃費の劣る車とする方針。廃車要件は検討中。具体的な補助額は決まり次第、公表される。
 資本金3億円以下、または従業員数300人以下の中小運送企業、もしくは中小に車をリースする企業といった申請対象や、1社最大4台の申請台数は従来通り。概要を決定後、LEVOは5月下旬ごろから募集を開始する方向で調整している。