セイノーＨＤ、ベトナムに特積みで進出へ新会社

ＩＴＬロジスティクス・ジョイント・ストック・カンパニーの創立25周年記念式典で、セイノーＨＤとの提携が発表された                                          

　セイノーホールディングス（本社・岐阜県大垣市、田口義隆社長）はベトナムで、トラック輸送の特別積み合わせ事業の新会社「セイノーＩＴＬロジスティクス・ジョイント・ストック・カンパニー」を設立する。７月１日に事業を開始し、ベトナム全土でのＢtoＢ小口混載輸送サービスの展開を目指す。
　現地で輸送・ロジスティクス事業を手掛けるＩＴＬグループの物流会社「ダッシュ・ロジスティクス・ジョイント・ストック・カンパニー」に出資する。出資比率は、セイノーＨＤが30％、ＩＴＬロジスティクス・ジョイント・ストック・カンパニーが70％。セイノーグループの特積み分野での豊富な経験と、ＩＴＬグループの人材・車両・拠点などのリソースを融合させる。４月30日に契約を締結する。
　新会社を通じて、ベトナム国内の物流ネットワークを確立し、ベトナムの主要な特積み・ロジ事業者となることを目指す。相互の強みと顧客基盤・経営資源を統合して競争力を強化する。
　セイノーＨＤによると、ベトナム物流市場では現在、貸し切り便が主流。特積みは成長段階で進出の余地があるとみている。