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25/04/11

大和物流、商業施設共用部で配送ロボを使ったテナント向け配送を実験

 大和物流(本社・大阪市、杉山克博社長)は1月28~30日、東京都八王子市の大型複合商業施設で、配送ロボットを活用した店舗配送業務の実証実験を実施した。テナント向け配送業務サービスの自動化に向けて、不特定多数の来館者が行き交う環境下での運用を検証した。
 商業施設「イーアス高尾」1階フロアで、キュービットロボティクスが開発した「ディーアールツー」が荷さばき場からバックヤード、館内共用部を経由し、3店舗へ小型荷物を配送した。また、インフォメーションカウンターから館内共用部、バックヤードを経由し、防災センターへ拾得物を配送した。

「ディーアールツー」を活用した配送の様子

 人が近づいた時に音や光で注意喚起する装置をロボットに装着。来場者への注意喚起を行い、非常停止などのトラブルは発生しなかった。
 施設バックヤードから館内共用部へ出る時のドアの開閉については課題が残ったが、ドアの自動開閉を可能にするロボットのカスタマイズ条件を確認した。売り場への配送が可能となる店舗内レイアウトの見直しについて確認した。
 同社は今後も、安定的で持続可能な物流モデルの構築と館内物流のさらなる高度化に取り組み、施設の価値向上に貢献する。