西濃運輸、正社員採用の１割が「スキマバイト」経由に

未経験者がスポットワークで物流業務を経験できる

　セイノーホールディングスの西濃運輸（本社・岐阜県大垣市、髙橋智社長）は、単発アルバイトのマッチングサービスを手掛けるタイミーと連携し、「スキマバイト」を経た人材確保に取り組んでいる。2024年２月からの１年間、全国で計92人がスキマバイトから西濃運輸の正社員として入社した。同社が年間で採用する正社員全体の10％に上る割合となった。
　西濃によると、同期間で採用された正社員のほとんどは20代から40代。物流業界未経験者も多く含まれたが、物流業務を実際に経験してからの正社員登用となるため、スムーズな採用につながっているという。
　タイミーとは20年に取引を開始し、ロジスティクス分野での軽作業や荷役作業、ドライバーの補助作業員などのアルバイト従業員採用で協力関係を築いてきた。また、24年２月、セイノーＨＤとタイミーが資本業務提携を締結し、より多くの人が物流業界で活躍できる環境の整備を図ってきた。取り組みが物流業界全体の人材確保・育成のモデルケースとなることを目指す。