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25/03/17

JR貨物、ネスレ日本の中距離・鉄道貨物輸送を1・6倍に拡大へ

百済貨物ターミナルに到着した貨物コンテナ

 JR貨物(本社・東京、犬飼新社長)は3月31日、ネスレ日本の製品の中距離帯での定期貨物鉄道輸送で、中国・四国地方への新ルートを運用開始する。1日当たりの輸送量は最大340トンで、年間での輸送量は前年同期比で約1・6倍となる。
 両社は2024年2月、ネスレの製品「ネスカフェボトルコーヒー」を輸送する定期貨物鉄道輸送を開始した。これまで長距離輸送が中心だった貨物鉄道輸送を、より貨物量の多い中距離輸送で行う目的。グループの全国通運や日本運輸倉庫と連携し、貨物鉄道とトラック輸送を組み合わせた新たな輸送網を構築した。
 新ルートはネスレ日本の島田工場(静岡県島田市)から、JR貨物の百済貨物ターミナル(大阪市)・吹田貨物ターミナル(大阪府吹田市)を経由し中国・四国地方へ輸送する。新ルートの運用で、年間で10トントラック約7000台分の輸送削減につながり、二酸化炭素排出量は約1100トン削減する見込み。
 両社は今後も、段階的に対象品目と地域の拡大に取り組み、トラックドライバーの負担軽減や二酸化炭素排出量の削減に貢献する。

             貨物鉄道とトラックを併用した中国・四国地方への新ルート