• 統計・データ

25/03/11

24年度の道路貨物運送業の倒産、25年2月までの累計で328件

 帝国データバンクによると、2024年度の道路貨物運送業の倒産件数は25年2月までの累計で328件だった。人手不足・燃料高を背景に、既に前年度の317件を超えており、リーマン・ショック時の371件に迫る水準=グラフ。
 人手不足で倒産した同期間の全業種308件のうち、道路貨物運送業者は38件で全体の12・3%を占めた。また、物価高で倒産した同期間の全業種841件のうち、道路貨物運送業者は116件で全体の13・8%を占めており、そのうち9割が「燃料価格の上昇」を倒産要因としていた。
 帝国データは24年度の倒産件数を360件ペースと見込む。労働人口減やドライバーの高齢化による人手不足、人手不足対策としての賃上げなどさらなるコストアップ要因も加わり、今後も道路貨物運送業の倒産は高水準で推移する可能性が高いと分析している。