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25/03/03

ウエルシア薬局、情報連携基盤と自動化設備を本格運用 センコーなどと

 ウエルシア薬局(本社・東京、田中純一社長)は2月、物流センター「ウエルシア西関東RDC」(神奈川県綾瀬市)に導入した情報連携基盤と入荷自動化設備の本格運用を開始した。センコーなどと共同で、サプライチェーン全体の配送効率化とエネルギー消費削減につなげる。
 取り組みでは、物流・商流データ基盤で収集・標準化された各メーカーからの事前納品通知情報(確定入荷数、荷姿、納品車両など)を、メーカー発注から店舗納品までのサプライチェーン全体にわたり「配送情報シェアリングプラットフォーム(基盤)」上で連携させ、物流センターと接続することでトラックのバース滞留時間削減や検品作業効率化を図る。
 また、物流センターの入荷業務に移動式協働ロボットを導入し、パレットの積み降ろしを自動化。配送業務の効率向上と、同施設の納品車両の1カ月当たりエネルギー消費量を約7%削減する。
 今回の取り組みは、ウエルシア薬局とセンコー、パルタックとその調達メーカー、日立製作所が共同で実施。ウエルシア薬局は全体統括と情報連携基盤や自動化設備の提供、センコーは物流センターの運営と店舗納品、パルタックは各メーカーに対する出荷指示と各メーカー出荷予定の情報連携基盤への登録、日立製作所は全体の技術提供を担当する。24年12月から今年1月まで実証実験を行った。
 ウエルシア薬局は今後、同社の全拠点に対しても適用を進める。

                          取り組みの全体像