• 統計・データ

25/02/25

首都圏から地方への企業本社移転、24年は過去最多363社

 帝国データバンクによると、2024年に首都圏から地方へ本社を移転した企業は1990年以降で過去最多の363社(前年比4・6%増)だった=グラフ。一方、地方から首都圏への移転は296社(同4・5%減)で、転出超過は4年連続。企業の脱首都圏の流れが強まっている。 首都圏からの移転先で最も多かったのは大阪府の51社。次いで静岡県の34社だった。東京などにアクセスしやすい交通網沿線への移転傾向が見られた。業種別では、サービス業が転出と転入で最も多く、中でも経営コンサルタント業の転出が22社で最多だった=表。
 帝国データは、政府による地方創生の議論の加速や、災害に備えた首都圏以外への本社機能分散、バックアップ拠点の確保により転出超過の流れが続く可能性があると分析している。