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25/01/24
ヤマトHDなど4者、今夏から北九州空港拠点に電動航空機で貨物輸送実証
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実証実験で使用するベータテクノロジーズ製電動固定翼機「アリアシートール」
ヤマトホールディングス(本社・東京、長尾裕社長)など4者は2025年夏にも、北九州空港を拠点に電動航空機による貨物輸送の共同実証を開始する。1月20日、基本合意を締結した。
実証実験は、ヤマトHD、長年航空機販売を手掛けてきた双日、電動航空機開発を行うベータテクノロジーズ、北九州市の4者で実施。今年の夏に、ベータテクノロジーズ製電動固定翼機「アリアシートール」を使用した試験飛行を実施する。同機は積載量560キログラム、航続距離400キロメートル以上で、従来の輸送手段であるトラック、船のように二酸化炭素を排出せず効率的な貨物輸送ができることが期待できる。北九州空港と宮崎空港の2地点間で飛行し、経済合理性や貨物の搭降載などの運用面・充電設備などの技術面を検証する。
ヤマトHDは、貨物輸送業務への支援、双日は機体の使用や試験飛行に向けた手続きなどの検証全体のコーディネート、ベータテクノロジーズは機体の提供と機体・充電インフラの運用や効率的に貨物輸送の支援、北九州市はは北九州空港を拠点とした各インフラや関係官庁との調整を支援する。
4者は、実証実験を通じ、電動航空機を使用したスピード輸送による地方創生や物流における脱炭素化の実現、地方・離島向け物流ネットワークの強化などの持続可能な物流網の構築を目指す。