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25/01/23
三菱食品×パルタック、持続可能な物流網へ異業種連携
食品卸の三菱食品(本社・東京、京谷裕社長)と化粧品・日用品卸のパルタック(同・大阪市、吉田拓也社長)は1月21日、持続可能な物流網の構築に向けた連携・協働で基本合意した。業種の垣根を越えて物流資産やノウハウを相互に活用し、物流効率化を目指す。
4つの協業テーマに取り組む。既存物流拠点の活用では両社の既存拠点の空きの有効活用、共同配送の推進では配送車両の空積み・空車の効率化、共同物流センターの検討では新しいサプライチェーンモデルや最適な倉庫管理システムの検討、物流DXの共同研究ではデータ連携基盤構築や将来のマテハン設備・システムの共同研究を進める。
既存物流拠点は三菱食品376拠点、パルタック23拠点。配送車両は三菱食品が1日当たり7600台、パルタックが同1500台。互いのサプライチェーン・物流網を融合させることで、単独の企業・業界ではなし得なかった効率化に取り組む。
両社はそれぞれ全国で中間流通を手掛けており、同一の販売先も多いが、これまでは異なるサプライチェーン・物流網で別々に商品を届けていた。ドライバーの働き方改革に伴う物流2024年問題を背景に従来通りの方法で全国の流通網を維持することは困難な状況になりつつあるという。