- 物流企業
25/01/10
阪急阪神エクス、可変式輸送用ラックで反物の共同輸配送2月に開始
阪急阪神エクスプレス(本社・大阪市、谷村和宏社長)は2月、新開発の可変式輸送用ラックを活用した反物繊維の共同輸配送事業を開始する。積載率を向上することで、ドライバーの労働時間を削減する。トラックの走行距離・利用台数を減らし、二酸化炭素排出量の削減につなげる。
繊維専門商社のスタイレム瀧定大阪、グループ子会社の阪急阪神ロジパートナーズと共同の取り組み。昨年12月3日付で、国土交通省の物流総合効率化法に基づく総合効率化計画の認定を取得した。
新たに開発した可変式輸送用ラックで段積み輸送を行うことで、積載率の向上に成功した。また、阪急阪神エクスの倉庫(中継拠点)からスタイレム瀧定大阪が指定する複数の倉庫(保管拠点)に向けて、トラック1台で巡回配送を行う。ドライバーの労働時間は年間181時間・63%削減、トラック走行距離・利用台数の削減による二酸化炭素排出量は年間2トン削減が可能という。
これまでは中継拠点から各保管拠点へ、阪急阪神ロジパートナーズが複数台のトラックで配送していた。積載率向上や輸送方法の見直しが課題となっていた。
物流2024年問題に伴う課題解決の一助として、今後は可変式輸送用ラックの増産や、長尺貨物を持つさまざまな顧客への展開も視野に入れてサービス拡大を目指す。