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25/01/10

ヤマトHD、再エネ供給の新会社「ヤマトエナジーマネジメント」設立

「ヤマトエナジーマネジメント」社名ロゴ

 ヤマトホールディングス(本社・東京、長尾裕社長)は1月7日、再生可能エネルギー由来電力などを調達・供給する新会社「ヤマトエナジーマネジメント」を設立した。国内発電大手のJERAグループと協業し、2025年度中に電力事業を開始する。今後、商用EV向け電力の需要増が見込まれる中、地域社会と共に物流の脱炭素化を推進する。
 新会社は東京都中央区銀座に本社を置き、資本金1億円。ヤマトHDが100%出資する。社長にはヤマト運輸コーポレートグリーンイノベーション開発部標準化・政策連携推進課の森下さえ子課長が就任した。
 ヤマト運輸をはじめ他の物流企業・事業者も対象に、地域の発電事業者から調達した再エネ電力や、ヤマトグループの拠点で発電した再エネ電力を供給する。太陽光発電設備への投資・管理や、エネルギーマネジメントシステム(EMS)にょる電力監視・制御も手掛ける。
 ヤマトグループはこれまで、物流拠点に特化したヤマト運輸独自のEMSを開発・導入。24年10月には、商用EVの導入を支援する「EVライフサイクルサービス」を開始した。また、ヤマト運輸は同月、グリーン物流実現に向けた再エネ電力などの設備連携・最適活用に関する基本合意書をJERAと締結した。JERAは電力需給運用を全面的にサポートし、両グループの再エネ電力を相互に融通する。

JERAグループと協業して電力を調達・供給する