いすゞ、産学共同で物流・交通分野の研究推進へ東大基金に10億円

本郷キャンパスの安田講堂前で、いすゞの片山正則会長兼ＣＥＯ（左）と東大の藤井総長

　いすゞ自動車（本社・横浜市、南真介社長兼ＣＯＯ）はこのほど、東京大学（藤井輝夫総長）の東京大学基金に10億円を寄付した。同大学の創立150周年寄付募集キャンペーンの趣旨に賛同した。産学共同で、物流・交通分野の研究を推進する。
　東大はいすゞからの寄付金を原資として設置したエンダウメント（大学独自基金）型の基金の運用益などを財源に、２月１日、「トランスポートイノベーション研究センター」を東京都文京区の本郷キャンパス内に開設する。
　物流・交通分野の研究・教育に特化した恒久的な組織として、大学院工学系研究科内に開設する。社会基盤学・都市工学・機械工学・システム創成学などを軸に、人工知能・自動化技術・センシング技術も幅広くカバーする。さらに社会制度設計や政策課題などの公民学の領域にまたがる物流・交通分野も取り扱う。