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25/01/10

セイノーHD、木製パレット再資源化へスペースワスプと実証開始

 セイノーホールディングス(本社・岐阜県大垣市、田口義隆社長)は、サーキュラーエコノミー(循環経済)事業を手掛けるスペースワスプ(同・岐阜市、伊勢崎勇人社長)と植物由来資源の再利用促進に向けた実証実験を開始した。第1弾として、セイノーHD営業所で役目を終えた木製パレットをスペースワスプに提供し、オフィス用品として再資源化されたスペースワスプの製品をセイノーHDのオフィスに導入する。
 スペースワスプは、木製パレットや花の茎などの植物由来の素材から床・壁・天井・家具などの建物の内装空間をつくる技術力を持つ。不用品を新たな製品に再生する流れを、セイノーHDの物流システムに組み込み、成形と輸送を一元化することで、資源の再活用と環境負荷の低減を図り、グリーン物流の実現に貢献する。
 第1弾の実証でセイノーHDは、木製パレットを再利用して造られたオフィス用品の使用感や耐久性を検証し、得られた知見をスペースワスプと共有し、サステナブル(持続可能な)製品の品質向上と木製パレットの資源としての再利用促進につなげる。
 今後、両社は、セイノーHDの物流ネットワークや資産と融合して事業スキーム(枠組み)を開発し、「サステナブルO.P.P(オープン・パブリック・プラットフォーム)」の具体的なビジョンを実現する。各地域の排出事業者と連携して植物由来資源を効率良く回収し、再生利用事業者へ資源として届ける事業モデルを目指す。

木製パレットの廃棄を避け、木チップ化・粉末化・樹脂化して家具などに再成形する

 

        

「サステナブルO.P.P」のイメージ