ドコマップ、運送業のＤＸ課題は25年も「ＩＴ人材の不足」

　トレーラーの位置情報見える化サービス「ドコマップ」を提供するドコマップジャパン（本社・東京、浦嶋一裕社長）は１月６日に発表した「2024年の総括と2025年の展望」の中で、運送業界のＤＸの課題は25年以降も引き続き「ＩＴ人材の不足」にあるとし、課題解消のための制度充実に向けた国への働きかけや、運送効率化につながるシステム開発に今後も取り組む考えを示した。
　運送業界ではすぐに利益につながるトラックドライバーの採用を優先する傾向が強く、データ分析やシステム運用などの専門的なＩＴスキルを持った人材が不足していると指摘した。このため、ＩＴ導入補助金制度を活用して新しいシステムを導入しても、システム移行が難航するケースが少なくないという。
　課題克服への方策として、ＩＴ人材の新規採用だけでなく、既存の従業員のスキルアップを支援するための教育プログラムを充実させ、長期的な人材育成に力を入れることが有効とし、ＩＴ導入補助制度が採用・育成にも適用されるよう、ドコマップとして制度の充実を国に働きかけるとともに、新たなシステムを構築することで運送業界の効率化に貢献する方針。