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25/01/08
ヤマト運輸とアイシン、業界の枠を超えた往復輸送で物流問題解決に貢献
ヤマト運輸(本社・東京、長尾裕社長)とアイシンは1月7日、トラックドライバーの労働規制強化に伴う物流2024年問題の取り組みの一環として、アイシンの工場から名古屋港へ製品を輸送後、復路でヤマトの荷物を輸送するラウンド(往復)輸送を開始した。トラックの積載率を高め、トラックドライバーの負担軽減や二酸化炭素削減、物流コスト低減を実現する。
ヤマトでは総合物流ターミナルから各営業所へ荷物を輸送する大型トラックの安定的な確保が課題となっていた一方、アイシンでは自動変速機などの製品を大型トラックで港湾エリアへ輸送後、復路便の多くが空荷となっていた。
2024年9月から、愛知県東部にあるアイシン田原工場から名古屋港へ製品を輸送後、復路便を活用してヤマトの総合物流ターミナルで宅急便の荷物を積み込み、愛知県東部のヤマト運輸営業所へ輸送するラウンド輸送の実証を行った。結果、効率的な輸送が可能なことを確認。25年1月から、アイシン岡崎工場の定期便も加えた本格運用を開始した。
両社は今後、ラウンド輸送の対象地域拡大や、生活用品などの軽量荷物とアイシン製品を混載した共同輸送の検討を進める。