三井倉庫ＨＤ、２５年１月から再生医療向け高品質物流サービスの提供を開始

　三井倉庫ホールディングス（本社・東京、古賀博文社長）は2025年１月、再生医療等製品の製造管理と品質管理の基準（ＧＣＴＰ）に合わせた高品質な保管・輸送サービスの提供を東西で開始する。このほど、神戸市の自社施設で「再生医療等製品の製造業許可（包装･表示･保管区分）」を取得。既に取得済みの東京との２拠点体制で、高度の再生医療向け物流サービスを展開する。

　関西Ｐ＆Ｍセンター内に専用スペースを設置。ＧＣＴＰに準拠した組織・設備を整備し、許可を取得した。従来の東京の拠点と合わせて、東西で適合拠点を整備することで、ＢＣＰ対策や柔軟な物流体制の構築につなげ、顧客のサプライチェーン構築を支援する。人や動物の細胞などを加工してつくる「再生医療等製品」や将来の薬事承認を目指す治験製品が主なターゲット。

　三井倉庫グループは、２１年１月に、都内の拠点で再生医療等製品の製造業許可を取得。同年8月から大手製薬企業など再生医療関連企業に対しサービスを提供している。