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24/12/20

SGシステム、AI―OCRサービスで新バージョン 給報の総括表読み取りに対応

 SGシステム(本社・京都市、丸山信二社長)は11月、AIを活用したOCR(光学文字認識)サービス「ビズAI×OCR」で、企業が従業員に支払った給与額を自治体へ報告する給与支払報告書(給報)内の総括表の読み取り機能を追加した新バージョンの提供を開始した。顧客からのニーズに対応した。
 給報は自治体によって書式が異なる上、「頭紙」「総括表」「明細書」など複数種の帳票で構成され、これまでAIによるOCR化が困難だった。新バージョンでは、非定型の総括表に対応した読み取りが可能に。また、読み取り精度を全項目平均99・1%に向上させた。読み取り結果のファイルを税務システムなどの後続システムの求める仕様に変換するツールも搭載した。
 SGシステムは、ITコンサルティングのフューチャーアーキテクトと共同で給報向けAI―OCRサービス開発を開始し、2021年1月に提供開始。以後機能追加と精度改善を行い、今回の新バージョン提供に至った。

新バージョンで給与支払報告書の総括表の読み取りに対応する

                                   

読み取り結果のファイルを後続システム仕様に変換する「ファイルレイアウト変換ツール」のイメージ