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24/12/13

キリンG、海老名市の拠点で三菱重工Gの自動ピッキングS稼働

 キリンビバレッジ(本社・東京、井上一弘社長)とキリングループロジスティクス(同・同、安藤弘之社長)は12月、神奈川県海老名市の海老名物流センターで自動化設備を導入した。飲料倉庫のオペレーションを自動化し、物流2024年問題への対応を強化する。

無人搬送車(左)とピッキングロボット(右)

 海老名物流センターは、キリンロジが運営するキリンビバレッジの飲料を東日本へ配送する拠点。重たい飲料を扱う倉庫で、作業員の負担軽減・省人化とドライバーの待機時間削減につなげる。
 三菱重工グループの自動化・知能化ソリューション「シグマシンクス」による自動ピッキングソリューションを導入。無人搬送フォークリフト(AGF)4台、無人搬送車(AGV)11台、ピッキングロボット1台が稼働する。
 これまで人手で行っていたピッキングを、自動化する。誤仕分けの削減や、作業負荷軽減につなげる。機械システムの協調による運用で、飲料が入った重い段ボールを扱う重筋作業やフォークリフト搬送などを自動化する。また、ピッキング人員を検品などの他の作業に再配置することも可能となり、人手不足の解消や車両待機時間の短縮につなげる。

無人搬送フォークリフトによる入出庫

 2022年11月から23年6月に実施した実証実験で、ピッキングソリューションによる生産性は従来比42%向上した。最小手数での作業へ改善したことで、庫内の搬送機の渋滞を削減し、オーダー処理数を最適化した。
 2025年1月から、段階的に同ソリューションでの出荷量を増やす。また、完全自動化もではなく、停電・自然災害などによるBCP(事業継続計画)対応として、人による作業が可能なオペレーション設計としている。