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24/12/11

三菱商事エネルギー、廃油由来のバイオディーゼルを熊本から鉄道輸送

長距離輸送の課題に、鉄道輸送を組み合わせたモーダルシフトで対応する

 三菱商事エネルギー(本社・東京、松下剛社長)は10月、JR貨物や日本通運と連携し、熊本県の熊本いいくに県民発電所(=熊本いいくに)の高純度バイオディーゼル「くまエネ100」を新潟に向けて初出荷した。
 くまエネの地産地消に加え、全国供給に取り組む。特に遠隔地への輸送では、JR貨物の貨物鉄道サービスを、危険物輸送を長年手掛ける日通の手配で活用する。鉄道輸送網を利用して高純度バイオディーゼルを輸送するのは、全国初という。熊本―新潟間の輸送の二酸化炭素排出量は、従来の10トントラック輸送では1112キログラム、鉄道混合輸送では128・8キログラムとなる。
 くまエネは、熊本いいくにが熊本県内の自治体・学校・民間企業・住民から回収した廃食用油を原料に、自社プラントで製造している。阿蘇くまもと空港や地域の祭り・イベント、トラック輸送、建設現場などで利用され、熊本県内の二酸化炭素排出量削減に貢献している。

新潟に到着したコンテナ(左)、「くまエネ100」の取り降ろし作業(右)