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24/12/04

日通、物流センター自動化でオムロンFEと協働

日通の竹添社長(中央)、オムロンFEの立石社長(中央左)

 NⅩグループの日本通運(本社・東京、竹添進二郎社長)は、浜松市の「浜松物流センター」で、省人化・自動化設備の本格稼働を開始した。オムロンフィールドエンジニアリング(=オムロンFE、本社・東京、立石泰輔社長)と協働してDⅩを推進する。
 入庫検品にオムロン製のAI学習機能を搭載したAI画像認証カメラ、保管に電動パレットラック、保管と荷役機能を備える自動倉庫システムを導入した。各設備を日通の倉庫運用管理システムと送り状発行システムに連携させることで、入庫から出庫まで誰でも簡単に作業を行える環境を整備した。生産性の向上と省人化・省力化、作業者の教育時間短縮につなげる。
 浜松物流センターは2023年11月にオープン。厳重な管理が求められる電子機器の保管・検品・流通加工を行う。日通は同センターの主要顧客であるオムロンFEと倉庫の自動化・省人化に取り組んできた。センター内には太陽光発電設備を備え、発電した電気を各設備に使用することで環境負荷軽減にも貢献する。また、作業リードタイムの短縮で、浜松物流センター内だけではなく、全国的な在庫配置の最適化を目指している。
 グループでは、DXを重要課題を推進するためのエンジンの一つと位置づけ、デジタルを活用した業務の効率化・省人化と、未来の柱にもなり得る事業領域のDXを進める、両利きのDX戦略を掲げている。