• 物流企業
  • 船・鉄道

24/11/28

NX商事、五洋建設へ船舶用バイオ燃料を供給

 NXグループのNX商事(本社・東京、秋田進社長)は11月21日、五洋建設に船舶用バイオ燃料の供給を開始した。海洋土木工事での二酸化炭素(CO2)排出量削減を後押しし、カーボンニュートラルへの取り組みを推進する。国内の港湾整備事業の大型作業船に、同社が本格的にバイオ燃料を供給するのは初めて。

給油中の作業船「ポコム12号」

 廃食用油から製造したFAME(脂肪酸メチルエステル)をA重油に24%混合したB24燃料を供給する。エンジン換装なども不要でCO2排出量を24%削減できるため地球環境に優しい資源循環型の燃料。バイオマスに関するグローバル認証ISCC(国際持続可能性カーボン認証)を取得し、国際的に認められた持続可能性基準に準拠している。
 多くのC02を発生させる海上土木工事では、作業船の脱炭素化が課題となっている。五洋建設は東京湾の海洋土木工事でのCO2排出量削減に向けて、作業船「ポコム12号」(深層混合処理船)でバイオ燃料を利用して機器類への影響などを検証する。