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24/11/28

鉄道輸送、ブルボンの新潟-九州の空きコンテナをロッテが活用し大阪までのラウンド輸送実施

 ブルボンとロッテは11月28日、鉄道幹線輸送で、コンテナのラウンド利用を開始した。ブルボンの新潟工場(新潟県)から福岡県内物流センター(福岡県)への輸送の帰り荷に、ロッテ九州工場(福岡県)から大阪府内の倉庫への輸送をラウンドで行う。長距離輸送のモーダルシフトで、二酸化炭素削減やトラックドライバー不足に対応する。

空きコンテナの回送を減らし、効率的な輸送を実現する

 往路は、ブルボンの工場で生産した「アルフォート」や「ルマンド」などのチョコ菓子を、南長岡駅(新潟県)午前2時51分発午後11時23分着の列車で福岡貨物ターミナル(タ)まで輸送。その後、福岡県内の物流センターまで配送する。
 その後ロッテ九州工場で「チョコパイ」などの製品を積み込み、鳥栖タ(佐賀県鳥栖市)に移動。午後10時13分発の列車に積み込み、大阪市の百済タは午後2時19分に到着。大阪府内の倉庫まで納品する。
 輸送には、日本石油輸送が持つ31フィートスーパーURコンテナを使用する。真空断熱パネルを採用したコンテナで、冷蔵コンテナよりも高い断熱性能を備えている。温度管理の必要な商品を、運ぶのに適したコンテナ。

温度保持に適した31フィートスーパーURコンテナ

 ブルボンは、全国通運とJR貨物と協力し、31フィートスーパーURコンテナを使用したモーダルシフトを2016年7月に新潟-岡山間で開始している。23年には福岡向けも開始し、二酸化炭素排出や、ドライバー不足への対応を進めていた。
 ただ、これまでは片道輸送で、復路のコンテナ運用が課題となっていた。ロッテとロッテ商品の幹線輸送を担う曙運輸が協力し、今回のラウンド輸送の実現につながった。