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24/11/26

名糖運輸、冷蔵・冷凍EVトラック初導入

 C&Fロジホールディングスの主要事業会社名糖運輸(本社・東京、菅原剛社長)は、同社初の冷蔵・冷凍EVトラックを導入した。西東京物流センター(東京都青梅市)に配備して運用を開始した。
 導入した車両は、いすゞ自動車「エルフEV」ワイドキャブ1台。最大積載量は3トン。架装は東プレのFRP(繊維強化プラスチック)製コンテナで、簡易式2室。また、冷凍装置には東プレの特許技術「庫内乾燥モード」を搭載し、冷蔵・冷凍庫内の結露防止のための除湿乾燥時間を最短約60分とし、ドライバーの拘束時間軽減と復路の常温輸送を可能にするという。
 主に小売業向けの配送業務で運用し、走行や充電などの各種データを収集・分析することで、コールドチェーンでのEVの実用可能性とカーボンニュートラルに向けた効果測定を行う。
 1日65キロメートル運行で、同格のディーゼルトラックに比べて年間の二酸化炭素排出量を21%削減できると見込んでいる。西東京物流センターの契約電力は再生可能エネルギー由来ではないため全量削減とはならないが、今後、電力プランの見直しや太陽光発電設備の導入などで、さらなる削減効果を図る。

導入したEVトラック

11月11日に納車式を行った