- 物流企業
24/11/25
ロジスティード、核融合実験炉への貢献で感謝状
ロジスティード(本社・東京、中谷康夫会長兼社長)は、核融合実験炉(ITER=イーター)の国際プロジェクトで、超伝導トロイダル磁場コイル(TFコイル)の輸送を担った。プロジェクトに貢献したとして、ITER機構長からITERアワード受賞記念盾、量子科学技術研究開発機構から感謝状を授与された。
プロジェクトの核融合実験炉はフランス南部で建設が進められており、核融合発電の主要機器のTFコイルは日本とイタリアで製造されている。ロジスティードは、量子科学技術研究開発機構が調達を担当した9基を輸送した。
ロジスティードは2019年3月、量子科学技術研究開発機構やプロジェクトの輸送を包括受注するフランスのダエアと、日本―フランス間の輸送に関する契約を締結した。今回、ロジスティードが工場引き取りから輸出通関と海上輸送、ダエアがフランス到着後の輸入通関と現地輸送を手掛け、両社の協力で実験炉建設地への納品までの一貫輸送を行った。
核融合は、原子核同士を融合させることによって生み出される膨大なエネルギーを発電に利用することが期待されている。発電の過程で二酸化炭素を排出せず、高レベル放射線廃棄物もほとんど出ないため、クリーンな新エネルギーとして注目されている。