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24/11/21
出光、無灰ディーゼルオイルが「川崎CNブランド」に
出光興産(本社・東京、木藤俊一社長)は、無リン無灰ディーゼルエンジンオイル「idemitsu AshFree(出光アッシュフリー)」=画像=が、川崎市の「川崎CNブランド」に認定された。従来品と比較して、製品ライフサイクルでの二酸化炭素排出量を約60%削減できる点が評価された。潤滑油の認定は初めて。
川崎市に本社を置く出光ルブテクノの京浜事業所が、実質再生可能エネルギー100%由来の電力を使用して製造している。また、灰となる金属添加剤を使用しない独自の添加剤処方技術で、トラックの排ガス浄化装置(DPF)の再生回数や交換頻度の軽減に貢献する。2022年9月の発売以降、1000社以上の顧客に活用されている。
DPFは、走行距離が延びるとエンジンオイル添加剤由来の灰で目詰まりを起こし、トラブルの原因となる。このため、灰となる金属添加剤を使用しない新たなディーゼルエンジンオイルを開発した。DPF再生回数を抑えることで労働時間や燃料使用量を削減し、車両から排出される二酸化炭素の削減につなげる。
川崎CNブランドは、原材料調達から生産、流通・販売、使用、廃棄・リサイクルまでの製品ライフサイクル全体で二酸化炭素排出量の削減が認められた川崎発の製品・技術などを認定するもの。優れた製品や技術などを通じて、市民や事業者に脱炭素への取り組みを波及させることなどが目的。