- 物流企業
24/11/19
丸紅ロジなど4社、ペット用品卸の発注まとめで配送効率化へ
丸紅ロジスティクス(本社・東京、五島洋一郎社長)は、ペットフード・用品卸の発注まとめによる配送効率化を目指す。観賞魚飼育用品メーカーのジェックス、ペット専門総合商社のジャペル、丸紅と共同で、輸送効率を高めるシステムを開発する。
「配送最適化発注システム」は、メーカー側の輸送効率を卸業者に共有し、需要予測・許容欠品率などのさまざまな要素を踏まえた適切な発注量の積み増しを行うもの。卸業者の在庫量を適性水準に維持し、輸送効率改善・サプライチェーン効率化を図る。このほど、「ペット卸の発注まとめによる配送効率化実証事業」として、経済産業省の「運輸部門エネルギー使用合理化・非化石エネルギー転換推進事業」に採択された。
ペットフード・用品業界では、小売店から卸業者へ、さらに卸業者からメーカーへそれぞれ少量・多頻度発注が行われている。このため、メーカーと卸業者間の輸送効率が低下し、配車台数と温室効果ガス排出量の増加などが課題となっている。
丸紅ロジは国内の複数のペットフードメーカーから物流業務を受託しており、今後はDXも活用して配送効率化の課題解決を図る。また、卸業者の多頻度発注は他業界でも発生している課題として、ペットフード・用品以外の業界にも横展開する。