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24/11/18

国交省・北海道新幹線、小売りと船の団体にヒアリング

 北海道新幹線の札幌延伸で、JR北海道から経営分離する函館―長万部間の貨物鉄道の在り方に関し国土交通省は11月6日、札幌市で有識者検討会議を開催。食品で鉄道輸送を多用する小売り、鉄道輸送と競合する内航船業界団体に聞き取りした。
 イオン北海道、北海道船主協会連合会は共に鉄道輸送の維持を求めた。船は鉄道よりもリードタイムが長い点、新規航路開設や新造船建造にかかる時間を理由に挙げた。
 国交省はこれまでの食品メーカーなどへの聞き取りも踏まえ今年度末に中間取りまとめを行い、貨物鉄道を維持した場合の利点と課題に関し方向性を出す。来年度末には課題の解決策などを提言し、国交相や北海道知事の判断材料とする。
 同区間廃止は北海道―本州間の物流に影響するとされる一方、維持する場合、駅の保守や保線費用が課題。