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24/11/12

UDトラックス、ボルボのLNGトラクターが環境省の実証事業で走行

 ボルボ・トラックの日本国内での輸入・販売業務を担うUDトラックス(本社・埼玉県上尾市、丸山浩二社長)は、環境省のカーボンニュートラル事業にボルボのLNG(液化天然ガス)トラクターを提供した。三菱商事が主導し、小規模な充てん設備を、北海道内に配置し、大型車の低炭素化の実現性を確かめる実験。UDはLNGと経由で走行可能なデュアル・フューエル車を提供し、7月11日から2台のトラクターが運行している。

小型LNG充填設備と「ボルボFH LNG」

 提供した「ボルボFH LNG」は、排気量13リットル。燃料消費はLNG9割、軽油1割の併用。460馬力で、2024年モデルのディーゼル車と同等性能。LNGタンク容量は205キログラムで、最大走行距離は800~900キロメートル。
同事業は、小型LNG充てん設備を、苫小牧市と石狩市に設置して実証実験を行っている。これまでは、LNG大型トラックで走行を行ってきたが、トラクターの知見も得たいとのニーズがあり、7月にボルボが車両を提供した。
日本では大型トラックのほとんどがディーゼル燃料で、二酸化炭素排出量(CO2)削減が喫緊の課題となっている。一方、ボルボ・トラックは2017年に欧州でLNGトラクターの販売を開始し、欧州を中心に累積販売台数は6000台以上にのぼる。