• 統計・データ

24/11/11

23年度のバース予約システム導入拠点数、前年度比67%増の2500拠点

バース予約・受付システムの導入拠点数ベースの市場規模の推移

 矢野経済研究所の調査によれば、2023年度のバース予約・受付システムの市場規模は導入拠点ベースで前年度比67%増の2500拠点だった=グラフ。ドライバーの負荷軽減や待機時間の解消を目的にした導入が増加しているという。
 ドライバーの負荷軽減や待機時間の解消を目的とした導入の他、既にシステムを導入している運送企業が他拠点に導入を拡大するケースもある。現状の可視化を求める荷主の新規導入も好調だった。24年4月以降も好調さは継続しており、矢野経済は25年度までの市場拡大を予測している。
 矢野経済は、独自の基準でデジタル化を0~4の5段階に分類。大手物流企業は自動化に加え部分的に意思決定の判断をAIが行う「ステップ3」、中堅はシステムやロボットを導入し現状の可視化と作業の自動化・効率化を行う「ステップ2」、中小はアナログからデジタルの移行を始めた「ステップ1」の段階にあるとした上で、「将来を見据え最新のIT技術を導入するだけでなく、使いこなせるIT人材を自社で育成することも重要」とした。
 調査は24年5~8月、国内の有力物流企業などを対象に面談、アンケート調査、文献調査により実施した。