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24/11/05
いすゞ、バッテリー交換式EV開発へ藤沢工場で実証開始
いすゞ自動車(本社・横浜市、南真介社長兼COO)は10月、バッテリー交換式EVシステムの実証実験を神奈川県藤沢市の同社藤沢工場で開始した。EVからバッテリーを分離して交換することで、車両価格の抑制や施設側の充電時間の集中の回避につなげる。バッテリー交換をスムーズに行うステーションと、対応するバッテリー交換式EVの社会実装を目指す。
バッテリー交換式EVシステムは、昨年のジャパンモビリティショーで公開した車両片側の装置から改良し、車両両側からの交換が可能となった。さらに、バッテリー2パック車だけではなく、4パック車にも新たに対応。車両の両側に装着されたバッテリーパックを両サイドから同時に交換できる。また、車両との通信機能で、交換ステーションに車両が入庫すると自動でバッテリーパックを交換する。
2025年度までに、国内でさまざまなパートナーと協働して実証実験を開始する。経済産業省が公募した「グローバルサウス未来志向型共創等事業(大型実証アセアン加盟国)」にも採択され、25年度からタイでバッテリー交換式EVの導入や電力インフラとの連携の実証事業を行う。
EVの普及では、充電時間の短縮や車両価格の低減、バッテリーの再利用などの課題がある。今回の実証実験では、2パック車と4パック車を用いてバッテリーパックの交換作業を検証し、所要時間のさらなる短縮などを図る。