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24/10/28

OKI、「荷物位置自動測位技術」を開発 WMSに活用し25年商用化へ

 沖電気工業(本社・東京、森孝広社長執行役員兼CEO)は、屋内外を問わず倉庫などに保管された荷物位置を自動追跡できる「荷物位置動測位技術」を開発した。2025年にも、同技術を活用したWMSの商用化を目指す。現場の環境に合わせて荷物位置を自動追跡できる技術により、記憶に頼ることが多い荷物保管業務の属人化を解消する。
 荷物位置動測位技術は、荷物に貼り付けた二次元コードやRFタグを、フォークリフトなどのマテハン機器に取り付けたスマートフォンやRFIDリーダーで読み取り、保管した荷物位置を自動追跡する。人が荷物の保管場所を記録することによる記録漏れや誤登録などの属人的な業務によるミスを解消する。
 また、従来は荷物の保管位置を追跡するために高価な専用機器やセンサーを準備する必要があったが、沖電気のセンシング技術により安価な汎用端末が使用できるため荷物保管業務にかかるコストを抑えられる。
 沖電気は、入出荷作業や在庫管理時の機能を追加して荷物位置の自動動追跡が可能なWMS「ショザイ」として2025年の販売を目指す。将来的には同技術を応用し、広大な駐車場での自動車の位置追跡など幅広い分野に展開する。

荷物位置自動測位技術を用いたWMS「ショザイ」の概要図