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24/10/17

日通ら、日産のEV向け部品輸送で40フィート海コンを横浜から宇都宮まで鉄道輸送

 日本通運(本社・東京、竹添進二郎社長)は、日産自動車のEV用部品の輸送を、国際海上40フィートのまま鉄道輸送する。神奈川臨海鉄道と協力し、横浜本牧駅-宇都宮貨物ターミナル駅(タ)間を輸送。物流効率化を推進し、サプライチェーン上の二酸化炭素(CO2)排出量を削減する。

10月16日、横浜本牧駅(横浜市中区)で出発式を開催した

 日産自動車の栃木工場で生産されるEV「日産アリア」の自動車輸入部品の一部を、トラック輸送から鉄道輸送に切り替える。JR貨物が2024年3月のダイヤ改正で新設した海上コンテナ輸送ルートを活用。横浜本牧駅ー宇都宮貨物ターミナル駅間の143・2キロメートルで週5日、1日当たり2本を輸送する。CO2排出の削減量は、年間140トンを見込む。初年度の課題を踏まえ、次年度以降の本数拡大を目指す。
 国際海上輸送で広く利用されている40フィートコンテナは、長さが原因で多くの貨物駅では取り回しが難しく、留置スペースにも限りがあり、鉄道輸送はこれまで一部区間に限られていた。港から内陸部への輸送は、トレーラーによる陸送か、鉄道用コンテナに積み替えた上での鉄道輸送で、輸送効率やコストに課題があった。