国交省、荷役生産性向上で補助　テールゲートなど対象

　国土交通省は11月30日まで、テールゲートリフターなどの導入補助事業を募集している。トラックドライバーの荷役時間の短縮、負担軽減につながる機器の普及を図り、労働生産性の向上と多様な人材確保につなげる。
　資本金３億円以下、もしくは従業員数300人以下で、車両保有台数５台以上の中小一般貨物自動車運送企業や、補助を受ける運送企業と連携する荷主、倉庫企業、リース企業などが対象。車両の効率化設備、業務効率化、人材確保・育成といったメニューごとに補助内容と対象が異なる。
　車両の効率化設備は中小運送企業を対象とし、テールゲートリフター、トラック搭載型のクレーン、速度制限装置の機能改修などを補助する。テールゲートリフターの場合、昨年11月10日～今年11月30日までに、新品の該当機器を搭載した車両を新車登録するか、後付け装着することが条件で、補助率は導入費の６分の１。アーム式と垂直式は10万円、後部格納式と床下格納式は20万円を上限とする。１社当たり１台だが、Ｇマーク（安全性優良事業所）取得企業は３台、「ホワイト物流」推進運動賛同企業と働きやすい職場認証取得企業は２台になる。

応募時の細かな要件に注意

　業務効率化は、予約受付システム、ＡＳＮ（事前出荷情報）システム、配車計画など９種類のシステムが対象。ホワイト物流推進運動に賛同、働きやすい職場認証を取得、パートナーシップ構築宣言を行うのいずれかに該当する中小運送企業と、連携する荷主、倉庫企業に補助する。荷主、倉庫もホワイト物流推進運動に賛同するか、パートナーシップ構築宣言を行うことが条件。
　補助率はいずれも２分の１で、１社当たりの上限額は24万円。車両動態管理システムの補助を受ける場合は予約受付システムなど、他の同時導入が必要。補助率は２分の１で、１社当たりの上限は12万円。最大10台。
　他にも、経営力強化では原価管理システム、Ｍ＆Ａ・事業承継の支援を、人材確保・育成では採用活動などに加え、大型免許、けん引免許、フォークリフト運転資格の取得費を補助する。
　問い合わせ先は全日本トラック協会補助金担当、18日までの電話は03（6630）2388、19日以降は03（3354）1069。