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24/10/08

全ト協・坂本会長、体調理由に今期で退任 後任候補は寺岡副会長

 全日本トラック協会の坂本克己会長は、体調が思わしくないことを理由に、2025年6月の通常総会での退任を決めた。後任候補には寺岡洋一副会長(愛知県トラック協会長)を指名。9月18日の正副会長会議で満場一致の賛同を得た。
 10月3日、全国トラック運送事業者大会開催の前に、熊本城ホール(熊本市)で、坂本会長、寺岡副会長と会見に臨んだ小林和男副会長が経緯を説明した。
 坂本会長は7月11日の正副会長会議で、目下トラック運送業界が正念場にあるため、役員改選期となる来年から1期2年続投する意向を表明。副会長全員から同意を得ていたが、2カ月後の9月11日に正副会長が集った会合で、体調が優れず熟慮の末、来年6月の通常総会で退任したいとの意思を示した。
 小林副会長によると、坂本会長の退任意向を受け、副会長全員の総意として、後任候補の指名とともに、会長退任後も大所高所からアドバイスをもらえる役職にとどまってほしいと坂本会長に上申。9月18日の正副会長会議で、坂本会長から次期会長候補者として寺岡副会長の名が示され、副会長全員が賛同した。「寺岡副会長には重責を担ってもらうことになるが、一致団結して支えていきたいとの総意を得ている」(小林副会長)。
 坂本会長は2017年、故・星野良三前会長の後任として就任し、現在4期目。後任を託す寺岡副会長について「業界の将来に対する期待をかけられる嘱望の的となる人物」と評価した。
 寺岡副会長は1956年生まれの68歳。次期会長候補としての抱負は控えたが、「坂本会長の後任としてチャレンジすることを決意した」と語った。

2025年6月での退任を決めた坂本会長(右)と後任候補の寺岡副会長(中央)。左は小林副会長