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24/10/07

南海電鉄、泉北高速を25年4月に吸収合併

 南海電気鉄道(本社・大阪市、岡嶋信行社長)は2025年4月1日、完全子会社の泉北高速鉄道を吸収合併する。鉄道・不動産賃貸事業の経営を統合し、泉北ニュータウン(堺市・和泉市)など沿線の活性化を推進する。
 9月30日の取締役会で、南海電鉄を存続会社、泉北高速を消滅会社とする合併契約を締結した。グループ事業の効率改善を図り、サステナブル(持続可能)な公共交通や競争力のある流通センターの確立に向けて経営資源を投入する。
 泉北高速は1965年設立。資本金40億円。24年3月期の売上高は142億3700万円。南海電鉄は泉北高速の吸収合併に伴い、個別決算で26年3月期に抱き合せ株式消滅差益を特別利益として計上する。一方、料金改定に伴う堺・泉北エリアの初乗り運賃の二度払い解消などで、26年3月期以降の運賃収入は10億円程度減少する可能性がある。