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24/10/02
日野自、カナダの集団訴訟和解へ特損60億円計上へ
日野自動車(本社・東京都日野市、小木曽聡社長)は、エンジン認証不正問題を巡ってカナダで昨年10月に提起された集団訴訟の和解に向け、2024年4~9月期決算で特別損失5500万カナダドル(約60億円)を計上する。
日野自と米国・カナダ子会社に対し、2010~19年モデルの同社のエンジン不正で損害を被ったとして、カナダ国内の原告団の代表がカナダブリティッシュコロンビア州上級裁判所、カナダケベック州上級裁判所でそれぞれ訴訟を提起していた。今後、両裁判所での承認手続きを経て、和解が確定する見込み。
日野自は、原告側の請求について訴状記載の事実を認めていないが、訴訟の長期化による経営への影響を考慮した。9月26日の取締役会で、和解契約を承認した。特損が業績に与える影響については精査中で、見通しがつき次第開示する。