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24/10/01

三菱ふそう、EV停車中ワイヤレス充電25年にダイヘン・三菱総研と実証

停車中ワイヤレス充電の仕組み。画像はイメージ。実際の車両構造とは異なる場合がある

 三菱ふそうトラック・バス(本社・川崎市、カール・デッペン社長兼CEO)は2025年、ダイヘンや三菱総合研究所と共同で、EVの停車中ワイヤレス充電システムの実証試験を実施する。
 ダイヘンが開発した停車中ワイヤレス充電システムの実用性やEVトラックへの適合性、普及への課題を検証する。三菱ふそうの電気小型トラック「eキャンター」にワイヤレス充電向け装備を施し、公道走行と停車中ワイヤレス充電を組み合わせて行う。ふそうはeキャンターがワイヤレス充電で使用可能かなどを検証する。
 ワイヤレス充電は、従来の充電設備のようなケーブルを使わず、車両を止めるだけで車載バッテリーを充電する技術。車両に受電コイルを装着し、車載バッテリーと接続する。ワイヤレス充電システム内で発生させた電力を送電コイルから車両の受電コイルへ伝送することで、車両のバッテリーが充電される。
 ケーブルを必要としないことで、従来の充電設備と比較してより柔軟な充電スペースの計画が可能という。また、充電ケーブルの脱着の手間が省けることによる利便性向上の他、ケーブル管理が不要となることによる安全性と業務効率の向上も見込む。
 同実証実験は、環境省の「令和6年度運輸部門の脱炭素化に向けた先進的システム社会実装促進事業」に採択されている。三菱総研はワイヤレス充電システムの社会実装を実現するため、産学官と連携して法整備やビジネスモデルの構築などを推進する。