- 物流企業
24/09/30
NXHD、グルーヴノーツと航空貨物混載仕立て業務の自動化で実証実験
NIPPON EXPRESSホールディングス(本社・東京、堀切智社長)と、AIや量子技術を活用したクラウド情報基盤「マゼランブロックス」を提供するグルーヴノーツ(同・福岡市、最首英裕社長)は5月、航空貨物の混載仕立て業務の自動化で実証実験を開始した。さまざまな条件の考慮が必要な混載仕立て業務を自動化し、2025年中に業務時間の5%削減を目指す。
航空輸送での混載仕立て業務は、複数の顧客の貨物を仕向け地別に組み合わせ、航空機に搭載できるようパレットやコンテナなどの輸送単位にまとめて出荷する。貨物のサイズや特性、到着期日などさまざまな条件を考慮する必要があり、高度な知識と経験が求められ自動化が難しいとされていた。実証実験では、航路と貨物種別を限定して業務過程を整理し、サンプルデータを用いてマゼランブロックスの最適化技術を活用した混載仕立ての検証を実施。人的ミス防止など正確性の向上も目指す。
今後、検証結果を基に航空拠点での導入・実用化に向けた制約条件を確認し、特定路線だけではなく取り扱い航路全体での運用を検討する。導入効果として、航空混載仕立ての業務時間を25年中に5%削減、その後5年で25%削減し、将来的にはNXグループ全体への展開も目指す。
NXHDはDXを重要課題と位置付けており、今後もグルーヴノーツと連携し、倉庫での人員配置最適化や物量予測、操配業務の効率化など国内外の物流現場の改善・DX、新たな付加価値の創造に取り組む。