- 統計・データ
24/09/27
23年度の物販系EC市場、前年比4・8%増の14兆6760億円
経済産業省によると、2023年度の物販系EC市場の市場規模は前年度比4・8%増の14兆6760億円だった=グラフ1。コロナ禍で大きく伸びた20~22年に比べると伸び率は鈍化したものの、堅調を維持した。新型コロナによる巣ごもり需要が一服し、消費者の実店舗回帰の機運が高まった。
商品別の市場規模では、「食品、飲料、酒類」「生活家電、AV機器、PC、周辺機器など」「衣類・服装雑貨など」「生活雑貨、家具、インテリア」、の4分野が上位で、全て2兆円超となっている=グラフ2。4分野合計で、物販系ECの約73%を占める。
消費者の購入経路も変化している。総務省の調査を基にした経産省の推計によると、スマートフォン(スマホ)経由の 物販系EC市場規模は前年度比10%増の8兆6181億円=グラフ3。物販系EC市場の約 58・7%を占め、PCからスマホへの移行が進んでいる。
調査は、日本とアメリカ・中国の公知情報調査、業界団体・事業者ヒアリング調査を実施。市場規模の推計対象期間は、23年1~12月。