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24/09/13
カインズとP&Gジャパン、トラック帰り便活用の共同輸送を本格展開
ホームセンター大手のカインズ(本社・埼玉県本庄市、高家正行社長兼CEO)と日用品メーカーのP&Gジャパン(同・神戸市、ヴィリアム・トルスカ社長)は7月、全国9拠点で共同輸送を本格開始した。カインズの店舗配送を行ったトラックにP&Gの工場から、カインズセンターに届ける荷物を積載。輸送効率を高め、物流の最適化を進める
トラックドライバーの残業時間上限規制による2024年問題への対策と物流全体の最適化の取り組み。両社は、23年10月から北関東エリアで試験運用を開始。全体の物量やトラックの待機時間、ドライバーの付帯作業の削減などを確認し、本格展開につなげた。
カインズは、20年からP&G独自の「AI(人工知能)需要予測システム」の運用を開始。高精度な需要予測で、P&G製品のカインズの店舗ごとの最適な在庫計画や納品量、納品頻度の算出が可能とした。出荷では、トラック単位・パレット単位のまとまった量を早期発注する仕組みを構築し、トラックの事前確保や積載効率の向上につなげている。
カインズは、24年問題で不足すると言われている約30パーセントの輸送能力をカバーするため、物流全体のさらなる最適化を推進し店舗運営の一層の効率化を目指す。