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24/09/13

豊田自動織機×コカ・コーラ、4本爪のトラック荷役対応自動FL実証実験

4本フォークタイプの「トラック荷役対応自動運転フォークリフト」

 豊田自動織機(本社・愛知県刈谷市、伊藤浩一社長)とコカ・コーラボトラーズジャパン(同・東京、カリン・ドラガン社長兼CEO)は9月、山梨県北杜市の「コカ・コーラボトラーズジャパン白洲工場倉庫」で、豊田自動織機開発の4本フォークタイプのトラック荷役対応自動運転フォークリフトの実証実験を開始した。有人作業で行っていたフォークリフトの運転やトラックへの積み込み作業を完全無人化し、ドライバーの労働規制強化に伴う物流2024年問題の課題解決に貢献する。24年12月の実稼働を目指す。
 磁気テープや磁気棒、レーザー反射板など自己位置検知や誘導用インフラを設置しない環境下でフォークリフトによるトラックへの自動荷役を実証する。AIを搭載し、高性能レーダーを用いたトラック位置検出、ガイドレスでの自動運転に加え、画像認識・深層学習を活用したマーカーなど目印なしのパレット位置・姿勢検出を行い、積み降ろし位置を把握する。

有人作業で行っていたトラックへの積み込み作業などを完全無人化する

 また、荷役位置を自動フォーク自ら判断しトラックに向かう走行経路を自動生成する。トラックの停車位置が一定でない状況下でも自動で荷役可能になり、パレット間の隙間も有人作業と同様のレベルで、積載効率を落とすことなくトラックへ積み込み可能になる。
 両社は、23年から飲料業界に対応した4本フォーク自動運転リフトの実用化、安定的な出荷体制構築を図ることを検討してきた。今回の実証を検証し、12月以降の実稼働を目指す。
 白洲工場倉庫では、製品を製造してから倉庫に保管するまでの工程の自動化などを進めている。自動運転フォークリフトにより、商品を製造してからトラックに積み込むまでの全工程が自動化される。