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24/09/13

ハコブ、共同輸配送支援サービス「ムーボ・クロスデータ」提供開始

 

提供を開始したムーボ・クロスデータの特徴

 

 Hacobu(=ハコブ、本社・東京、佐々木太郎社長兼CEO)は9月10日、共同輸配送支援サービス「ムーボ・クロスデータ」の提供を開始した。提供する動態管理サービスの運行データを活用し、非効率な運行や車両を抽出して、共同輸配送の改善案を提示し物流の効率化を支援する。
 

ムーボ・クロスデータの利用イメージ

 

 新サービスは、動態管理システム「ムーボ・フリート」に蓄積された実績データを活用する。長距離の空車運行や、長時間労働といった課題の大きい運行を自動的に抽出。短い稼働の運行同士の組み合わせや帰り便の活用など、具体的な改善案を提示する。利用者はパターンを選択し、指示に従って条件を入力するだけで、簡単に改善案を確認できる。ムーボ・フリートを導入している企業はすぐに利用可能。
 開発に当たっては、三菱食品と協力。三菱食品の物流パートナーのトラックに段階的にムーボ・フリートを導入し、24年度中には3000台に導入する。2月からは、ムーボ・クロスデータのプロトタイプを使用した実証実験を実施。ユーザー視点でのニーズ抽出し、膨大な運行実績データから組み合わせ候補を選び、拠点間で配送コースを効率的に再構成することが可能となった。今後は、複数拠点間内での共同輸配送を実施。将来的には企業間における共同輸配送実現を目指す。
 今後、ほかのムーボシリーズや外部サービスのデータを活用したサービス拡大を目指す。また、分析の精度向上や多様なニーズへの対応などを通じて、より多くの企業が利用できるサービスを提供していく。