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24/09/13
三菱ふそう、25年初EVバッテリー再利用へシンガポールT2Mと材料回収の共同実証
三菱ふそうトラック・バス(本社・東京、カール・デッペン社長兼CEO)は、EVバッテリーの再利用に向けた材料回収プラントを、シンガポールのトゥルー・ツー・マテリアルズ(T2M)と川崎製作所構内に設置する。2025年初頭にも、使用済みのバッテリー材料を回収する実証実験を行い、バッテリー材料の価値・使用度を最大化し、EVのトータルコスト抑制や環境負荷軽減につなげる。
スタートアップ企業T2Mは、使用済み・廃棄バッテリーを正負極材・電解質に再生する技術を開発している。ふそうは、実証プラントを活用して同技術の有効性を実証し、電気小型トラック「eキャンター」などの使用済みバッテリーを回収する事業を検討する。
実証実験で、使用済みEVバッテリーを電池メーカーがそのまま使用できるアノード・カソード(正負極材)と電解質として回収する。T2Mはナノレベルの分子技術を活用しており、原料ロスを最小限に抑え99・9%の割合で資源を回収できるという。
世界的な脱炭素の流れによるEV需要の高まりで、使用済みEVバッテリーは今後急増すると見込まれる。ふそうは実証実験を通じ、追加の処理が不要でハイグレードな配合材料として、使用済みEVバッテリーの再利用を目指す。