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24/09/12

トヨタL&F、物流拠点のエンジニアリング事業で先端自動化システム採用

 豊田自動織機(本社・愛知県刈谷市、伊藤浩一社長)のトヨタL&Fカンパニーは9月25日、アパレル大手ビームスの新物流拠点「ビームス ウエアステーション」に自動化システムとWMS(倉庫管理システム)を導入した。自社製品だけでなく、他社の製品も組み合わせて自動化設備を提案し、顧客ニーズに合わせた最適な〝物流の形〟を提案した。

ビームスに導入したリニアモーター式ロボット「CUEBUS(搬送タイプ)」

 ビームスグループは、アパレルや雑貨、家具などの販売で、国内外に160店舗を運営している。また海外への卸事業、企業・自治体との協業など事業の幅を広げていて、新拠点は物流の高度化に貢献し、ビジネス拡大の支えになる施策。
 トヨタL&Fは、自動仕分けや補完システムの導入など、物流効率化の実現に向けてエンジニアリングを実施してきた。入荷作業の自動化では、日本のスタートアップ企業Cuebusが開発したリニアモーター式ロボット「CUEBUS(搬送タイプ)」を採用。自動で最適経路生成を行い、多様な荷姿にも対応可能でラックの自動搬送を可能にした。

RFIDタグを組み合わせることで検品作業の自動化も実現した

 床面に置いたリニアモーター内臓のユニット上を、トレイが2枚同時に動作できるよう協調制御。これまで自動搬送が難しかった、Zラックの搬送自動化を可能にした。さらに、ロボットが搬送されるタイル上に自動検品ゲートを設置し、商品タグに取り付けられたRFIDタグを自動で読み取ることで、検品作業の自動化も実現した。
 トヨタL&Fは、これからも物流現場における課題解決に取組み、利用者に最適な解決策を提供する物流ソリューションプロバイダーを目指すとしている。