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24/09/09

コクヨロジ×アラブ、後付け可能なフォーク遠隔操作・自動運転の実証開始

 コクヨロジテム(本社・大阪市、松浦鉄男社長)とARAV(=アラブ、本社・東京、白久レイエス樹社長)は8月、後付け可能なフォークリフト遠隔操作・自動運転技術の実証実験を開始した。物流現場の労働力不足の解決に向け、既存のフォークリフトに機器を後付けして導入できる技術を開発する。
 実証実験では、コクヨロジが保有するフォークリフトに、アラブが開発する機器を搭載。コクヨロジの配送センターに遠隔操作室を設置し、倉庫内にあるフォークリフトを稼働させる。走行やハンドル操作など標準動作を確認するほか、作業経路上でのパレット搬送を試験する。今後、自動運転についても同様の実験を行う。
 両社は、後付け搭載を可能とすることで、物流企業が自社保有のフォークリフトを活用して技術を導入しやすくなるとみる。遠隔操作によって、冷暖房設備のない倉庫など過酷な環境下での作業を減少させ、オペレーターの勤務場所の制限緩和を図る。無人フォークリフトの活用による人件費削減、深夜から早朝などの作業可能時間の拡大で、物流現場の業務効率化や働きやすい環境づくりにつなげる。
 アラブは、建設機械の遠隔操作・自動運転などの技術開発を手掛ける東京大学発のスタートアップ。コクヨロジが開催した実験場コンテスト受賞団体として、提案技術の実現を目指す。

配送センターでの動作確認の様子

遠隔での操作イメージ